高血圧は老化現象のひとつで年齢と同程度の割合(%)の人が高血圧といわれ、加齢とともに高血圧の人は増えていきます。血圧は心拍出量✕未梢血管抵抗で決まり、加齢に伴い血管が固くなることで末梢血管抵抗が上がり血圧が高くなります。
ほとんどの場合、高血圧そのものが悪いというわけではなく高血圧に伴う臓器合併症(脳血管障害、心臓病、腎臓病、動脈硬化など)が問題で、血圧が高い状態が何年何十年と長期的に続くことで様々な病気を引き起こすのです。
自分は血圧が低いから大丈夫と思っていても、加齢とともに急に上がることもしばしばあります。特に女性の場合は閉経(平均50歳)による女性ホルモンの減少に伴い食塩感受性が高まり、それまでと同じ食生活をしていると急に血圧が上がってくることもあります。若いうちから生活習慣を修正することで高血圧を予防することができます。高血圧の人でも適切に管理することで死に直結する病気を未然に防ぎ、健康に生活することができます。