生活習慣病と成人病

成人病

「がん」、「心臓病」、「脳卒中」…こわい病気、かつて「成人病」と呼ばれた病気の代表としてみなさんよくご存知だと思います。

現在では「糖尿病」、「高血圧症」、「動脈硬化」などとあわせ、中年や高齢者といった年配の方だけでなく30歳代ぐらいの若い世代にもよく見られるようになってきたことを受け、「生活習慣病」と呼ばれています。

こうした生活習慣病には、食事、喫煙、飲酒、運動、休養などが深く関係しています。病気によっては自覚症状がないまま徐々に進行しているものもあります。

 

生活習慣病

食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。

以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症可能性があることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。

日本人の三大死因Docomo_kao19であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。

19世紀まで人類の健康上の課題は感染症の克服でしたが、この課題がほぼ解決した先進諸国では20世紀以降に疾病構造が大きく様変わりして、生活習慣病が主たる死亡原因となっています。

2000年には厚生労働省により、生活習慣病の一次予防に重点を置いた「健康日本21」が策定され、9分野(食生活・栄養/身体活動・運動/休養・心の健康づくり/喫煙/飲酒/歯の健康/糖尿病/循環器病/がん)について数値目標を定め、国民健康づくり運動が推進されることになりました。

2008年には新たに内臓脂肪蓄積を基盤とした複合リスク病態であるメタボリックシンドロームおよびその予備群を2015年までに25%減少する目標が追加され、より強力な生活習慣病撲滅対策として特定健診・特定保健指導が進められています。

 

健診を受けましょう。必要ならば薬を飲みましょう。

  • 投稿日:2018.2.22