エコー検査
エコー検査は、からだに超音波をあて、それが跳ね返ってくるのを画像としてとらえることで病変部位を描き出すものです。ちょうどコウモリが暗い闇夜を飛び回るときに、超音波を出してガなどの昆虫を見つけて捕食したり、障害物を発見して避けたりするのと同じ原理です。エックス線では十分に診断できない臓器の病気などを検査するのに有効です。例えば、肝臓、胆嚢(のう)、膵(すい)臓、脾(ひ臓、腎臓などの検査に適しています。また妊婦のおなかの中の胎児の状態を見るのにも使われます。
腹痛の原因には、虫垂炎、胆石症、腸閉塞、膵炎、腎結石症、卵巣嚢腫などたくさんの病気が考えられます。自覚症状や医師の診察によって診断がつきますがエコー検査だとより確実に分かりす。胆石症の場合、胆石がどのくらいの大きさで何個あるかまでもきちんと分かります。
エコー検査は、装置自体も比較的簡単で、苦痛を感じることもほとんどなく受けることができ、副作用も少ない検査で内科、外科、産婦人科、泌尿器科など、多くの診療科で頻繁に使われる、とても有用な検査です。
空腹で検査するとより精査できます。