骨粗しょう症の予防には、カルシウムをしっかりとるのが常識だが、これを日常大量にとっている欧米人が、日本人より、骨粗しょうが多いという。その原因の一つとして、欧米では、カルシウム以外の得形成に関与する食品の取り方が少ないことも考えられる。
その食品とは、マグネシウム、ビタミンD、K、C、たんぱく質、インフラボンなどがある。カルシウムの摂取量は、日本人は、いつも不足しがちなので、これらを多く含む、牛乳及びその加工品、大豆及びその加工品、小魚、緑黄色野菜などを十分にとる必要がある。
またマグネシウムも骨作りに必要。これはアーモンド、ごまなどの種実類、納豆、あさり、かきなどの貝類に多い。他にビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促しまた骨形成促進作用がある。これは、サケ、サンマなどの魚類、きくらげ、干ししいたけなどのきのこ類に多い。
ビタミンKは、骨へのカルシウムの沈着を助ける。これは納豆やほうれんそう、こまつななどの緑黄色野菜に多い。たんぱく質は、骨の構成成分であり、コラーゲンを骨格にしてできる。このさいビタミンCが必要だ。インフラボンは、女性の骨粗しょう症の原因になる女性ホルモン不足を補う植物性女性ホルモンである。これは大豆及びその加工品に多い。
骨粗しょう症予防には、カルシウムをとるのは必須だが、他の栄養素もバランスよくしっかりとることを忘れてはならない。この点魚介類や大豆及びその加工品、緑黄色野菜などは日本食では補いやすい。