🔴下血(げけつ)は、消化管からの出血が原因で血液が排出される状態を指します。下血の原因には、痔や裂肛、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、大腸癌などさまざまなものがあります。症状としては、血便(赤い血液が混じった便)や黒色便(消化された血液が原因で黒くなった便)が見られることがあります。
🟢大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、下血の原因を調べるために用いられる検査方法の一つです。内視鏡を使って大腸の内部を直接観察し、異常な部位を確認したり、必要に応じて組織を採取(生検)してさらに詳しい検査を行うことができます。
🔵大腸カメラ検査は、通常、次のような手順で行われます:
1. **前処置**: 検査の前日に腸を空にするために下剤を服用します。これにより、検査時に視界を妨げる便がなくなります。
2. **鎮静**: 検査時に患者がリラックスできるように、軽い鎮静剤が投与されることがあります。
3. **検査**: 内視鏡(カメラ付きの細長いチューブ)を肛門から挿入し、大腸の全体を観察します。異常が発見された場合、その場で処置や組織の採取が行われることがあります。
4. **回復**: 検査後、鎮静剤の効果が切れるまで休息が必要です。
下血が見られた場合、早期に医師の診察を受けて、必要に応じて大腸カメラ検査を受けることが重要です。これにより、重篤な疾患の早期発見と治療が可能になります。