体の中で1個の細胞ががん化する。
時間が経つと1個のがん細胞が2個になる。それが4個、8個、16個、32個、64個・・と続く。細胞が二つに分裂するまでの時間がダブリングタイム(倍加時間)という。ダブリングタイムには幅があるが10日間が一つの目安だ。
ミクロの世界の話になるが、がん細胞の大きさを一辺10μm(1マイクロメートルは千分の1ミリ)の立方体とすると、1cmのおおきさのがんになるまでどのくらいの時間が必要になるか。1cmの大きさのがんは実に約10億個のがん細胞からなるので30回分裂する計算となる。ダブリングタイムの10日間をかけると、1cmのがんができるまで300日かかる。
このことから、年に1回健診を受けることに意味がある。