胃の健康度。ABC検診

ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査を組み合わせ胃癌危険度を診断し、異常のある人に効率的に精密検査(胃内視鏡)をお勧めする検診です。

従来の遂年X線検診より効率的であり、また受検者が自分の胃癌危険度を自覚出来るすぐれた方法です。

ピロリ菌は、胃癌発症 主役。
ピロリ菌感染により慢性胃炎→委縮性胃炎→腸上皮化生→胃癌
という胃癌発症のメインルートが作られるのです。

A,B,C検診は採血のみでピロリ菌感染の有無(ピロリ菌抗体検査)と委縮性胃炎(ペプシノゲン検査)を判定し、あなたの胃癌発症の危険度を判定します。

 

ヘリコバクター・ピロリ菌

幼少時に人に感染し、胃に住みつき、慢性胃炎を引き起こします。胃癌、委縮性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病など様々な病気の引き金になることが近年分かってきました。

  

ペプシノゲン;食べ物の消化に関与する『ペプシノゲン』という物質の血中濃度を調べることで胃粘膜の委縮(老化)の状態を客観的に調べる検査です。

 

 胃の消化酵素の前駆体(もと)で、ペプシノゲンⅠとペプシノゲンⅡに大別されます。この両者を測定することで簡便に委縮性胃炎を診断出来ます。委縮性胃炎ではⅠの低下(70ng/ml)とⅠ/Ⅱ比(
3.0以下)の低下が認められます。

 当院では診察時間内なら、いつでもABC検診をうけられます。

 採血で解ります。

A群;健康的な胃粘膜で胃の病気になる危険性は低いと考えられます。ただし逆流性食道炎に注意しましょう。
B群;少し弱った胃です。胃潰瘍、十二指腸に注意しましょう。
C群;弱った胃で、胃がんなどの病気になりやすい群です。内視鏡による定期的な検査を受け胃の病気の早期発見、早期治療に努めましょう。
D群;かなり弱った胃で、胃がんなどの病気になるリスクがあります。内視鏡的な検査をお勧めします。

ご希望であれば結果は、ご郵送にてお知らせします。

費用:4500円

ご自分のためでなく、ご家族のためにもいかがですか?

 

以下の人は対象になりません。
・潰瘍等で治療中
・胃切除後
・腎不全(クレアチニン値 3mg/dL以上)
・ピロリ菌除菌後

また、このABC検診はあくまで無症状の方を対象にしております。
上腹部痛、腹痛等の症状のある方は保険診療の対象です。
診察を受けて下さい。

瞑想するお釈迦様。
アジャンタ石窟寺院。5世紀に描かれたものです。
人間の問題について瞑想している御姿です。眉毛が一文字になっているところが不思議です。

  • 投稿日:2012.3.01