80歳の女性が、9月頃から口周囲炎の症状が出るとのことで来院。
いとうファミリークリニックに来た時には、すでに発症から2か月が経過しています。
約1週間後に再度、来院で症状が消えています。
いとうファミリークリニックのホームページは下記からどうぞ。
抗菌薬(抗生物質)が必要な上気道炎(風邪)の臨床所見
高熱の持続(3日以上)
膿性の喀痰、鼻汁
扁桃腫大と膿栓・白苔
中耳炎・副鼻腔炎の合併
強い炎症反応(WBC増加、CRP高値)
ハイリスク患者(基礎疾患に呼吸器疾患、心疾患、糖尿病、悪性腫瘍などがある)
まだ抗生物質が熱を下げると信じている患者様もいるようです。
過去を語ることで精神が安定し、認知機能の改善も期待できる心理療法です
回想法は1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱した心理療法です。
過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神状態を安定させる効果が期待できます。
当初は高齢者のうつ病治療に使われていましたが、長く続けることで認知機能が改善することも明らかになり、日本でも認知症患者のリハビリテーションに利用されるようになりました。
認知症は、記憶障害が進んでいても古い記憶は比較的最後まで残っていることが多く、この認知症の記憶の特徴を上手に生かした方法と言えるでしょう。
回想法には介護施設などで専門家の指導を受けながらグループで行う方法と、個人で行う方法があります。家庭で行う場合でも特別な知識は必要ありません。
本人が子どものころ遊んでいたおもちゃ、昔の写真、若いころに流行していた映画や音楽のビデオ・CDなど、過去を思い出しやすくするための道具を家族が用意し、必要に応じて問いかけをしながら、思い出話に耳を傾けるようにしてください。
回想することで自分の人生の価値を再発見したり、当時の記憶がよみがえって情動が活性化したりすることが期待できます。さらに「話す」「聞く」「コミュニケーションをとる」という行為が記憶を維持し、認知症の進行を遅らせることにつながります。その結果、孤独感や不安を減少させ、意欲を向上させることができるとされています。
こうした回想法の有効性は国立長寿医療研究センターで検証され、回想法を実行した人はやらなかった人に比べて認知機能が改善したという結果も出ています。
認知症が治るなどの目覚ましい効果を期待することはできませんが、自宅でも簡単にできますし本人が楽しんでできる方法なので、日々の生活に積極的に取り入れるといいでしょう。
これであなたも頭が良くなるかも?
心不全の種類や程度がさまざまなように、その症状も実に多様です。
次に説明する症状が、心不全の患者さんすべてに認められるわけではありませんし、そうした症状があるからといって、心臓が悪いと即断もできません。
異なる原因で同じような症状がみられることがあるからです。
厳密な区別は困難ですが、心臓が血液を送り出す働きが低下していることによる症状と、血液を受け取る働きが落ちたことによる症状です。
血液を送り出す能力の低下による症状
心拍出量が減ったのが原因で、「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」など。
血液のうっ滞によって起こる症状
血液を送り出す能力が低下すると、心臓から前方へ血液が進みにくくなり、心臓の後方、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。
肺に血液うっ滞が起こると、息苦しさを生じ、体の各部分にうっ滞が起こると、むくみが生じます。
肝臓に血液がうっ滞すると、とくに食後におなかがはったり、鈍痛をおぼえたりする場合もあります。
肺は酸素を取り込み、二酸化炭素を体外に出す重要な働きをしながら、たくさんの血液を直接、心臓へ返しています。
心臓のポンプ機能が低下すると肺に多くの血液がうっ滞し、血液のガス交換がうまくいかなくなります。
この時の症状は、酸欠状態をイメージしてもらえばわかるように、「息苦しい」という訴えになります。
こうした症状の出方は、心不全の重症度によって異なってきます。
いろいろな原因で心臓の病気になり、これに増悪因子(風邪、暴飲暴食、過労、ストレス)が加わって、心不全症状が現れる。
心不全の初期には、平地を歩く時にはなんともないのですが、坂道を上ったり、重いものを持ったりすると、息切れが激しくなります。できればこの時点で、一度、医師に相談してください。
心不全が進行してくると、あお向けになって寝るとセキが続いたり、息苦しく、体を少し起こすと楽になったりします。患者さんは、風邪をひいたのではないかと思うようです。
さらに進むと、夜、突然、息苦しくなって目が覚め、起き上がっても回復にしばらく時間がかかるようになります。
この時、しばしば、ぜんそくのようにヒュウヒュウ音がします。これは、すぐにも入院治療が必要な重篤な状態です。
風邪様症状で来院。心拡大 心電図で徐脈。治療前の胸部レントゲン 心電図。心不全の胸部レントゲン 心電図。治療後の結果を載せています。
緊急で病院に紹介ペースメーカー挿入し今は元気にされてます。