当院ではどちらも選べます。
経鼻胃カメラで鎮静も希望できます。
経口胃カメラ(経口内視鏡)と経鼻胃カメラ(経鼻内視鏡)は、どちらも胃の内部を観察するための内視鏡検査ですが、挿入経路や患者への負担が異なります。以下は主な違いです:
### 1. **挿入経路**
– **経口胃カメラ**: 口から内視鏡を挿入します。
– **経鼻胃カメラ**: 鼻から内視鏡を挿入します。
### 2. **内視鏡の太さ**
– **経口胃カメラ**: 一般的に太めの内視鏡を使用します。画質が高いことが特徴です。
– **経鼻胃カメラ**: 経鼻で挿入するため、内視鏡は細めに設計されています。
### 3. **患者の快適さ**
– **経口胃カメラ**: 喉を通すため、嘔吐反射(オエッとなる反射)が強く出ることがあります。通常、鎮静剤を使用して行うことが多いです。
– **経鼻胃カメラ**: 喉を通らないため、嘔吐反射が少なく、鎮静剤を使用しなくても比較的快適に受けられます。
### 4. **検査時間や精度**
– **経口胃カメラ**: 太い内視鏡を使用するため、画像が鮮明で詳細な観察が可能です。検査時間は通常10~15分程度です。
– **経鼻胃カメラ**: 細い内視鏡であるため、経口内視鏡に比べると画質は若干劣りますが、検査の精度は十分高いです。検査時間は経口内視鏡とほぼ同じです。
### 5. **検査の適応**
– **経口胃カメラ**: より詳しい検査や治療を伴う場合に選択されることが多いです。
– **経鼻胃カメラ**: 患者の負担を軽減したい場合や、経口胃カメラに対して強い拒否感がある場合に選択されます。
経鼻胃カメラは、特に鎮静剤を使いたくない患者や、嘔吐反射が強い患者にとって、より快適な選択肢となりますが、経口胃カメラのほうがより詳細な画像が得られるため、医師と相談して適切な方法を選ぶことが重要です。