老後の1日は千金の値
定年から亡くなるまでの人生は楽しく、充実したものにすべきだ。
養生訓の著者として知られている貝原益軒は大食を避け、腹八分目の健康を唱えているが、また長寿を楽しむ事も推奨している。
この書は彼が84歳の時に記したもので、現在でいえば100歳を超えた人の経験も踏まえた教えといえる。年をとると若い時より月日のたつのが10倍も早く、1日を10日、10日100日、1ヵ月を1年として時を惜しんで暮らし、1日たりとも楽しまずに、むなしく過ごすのは惜しむべきであると説いている。一日一日を大事にして、いつまでも若々しく残りの人生を楽しんで過ごすべきなのだ。
やりたいことや楽しめることをせずに、何となくだらだらと生き永らえるのはもったいない。人にはそれぞれの生き方があり、楽しむべきことは個々に異なる。人生をもう一度見つめ直し、自分はいったい何が本当にやりたいのか、好きなものは何なのか考えて、手遅れにならない間に実行に移すべきだ。あまり残っていない人生だ。
ゆっくりしている場合ではない。
要するに年をとってからの一日は千金に値するのだ。
きょうよう:今日用事がある。
きょういく:今日行く予定がある。
無理せず楽しみたいです。