乳がんの自己診断(セルフチェック)は、早期発見のために重要ですが、確定診断には医師の診察と検査が必要です。
自己診断は月に1回、生理後1週間以内(閉経後の人は毎月同じ日)に行うのが理想的です。
乳がんセルフチェックの方法
1. 視診(鏡の前でチェック)
鏡の前に立ち、次の点を確認します。
• 乳房の形や大きさに変化がないか
• くぼみやひきつれがないか
• 乳首が陥没したり、変形していないか
• 乳首から分泌物(特に血が混じるもの)が出ていないか
両腕を上げたり、腰に手を当てたりしながら、いろいろな角度でチェックします。
2. 触診(指の腹で触れる)
横になった状態やシャワーを浴びながら、以下の方法でチェックします。
• 方法: 3本の指(人差し指・中指・薬指)の腹を使い、円を描くように軽く押しながら乳房全体を触る。
• 範囲: 乳房全体とわきの下までチェック。
• 確認すること:
• しこりや硬い部分がないか
• 皮膚のひきつれがないか
• わきの下のリンパ節が腫れていないか
異常があった場合は?
自己診断で異常を感じた場合でも、すべてが乳がんとは限りません。乳腺症や良性のしこりである可能性もありますが、早めに乳腺外科や婦人科を受診してください。
自己診断の限界と注意点
• しこりが小さい段階では触ってもわからないことがあります。
• 自己診断だけで安心せず、**定期的な乳がん検診(マンモグラフィーや超音波検査)**を受けることが大切です。
乳がんの早期発見には、セルフチェック+定期検診が最も効果的です。